C’mon Wakamon(カモンワカモン)編集部では、藤枝を中心とした近隣市町での就職を考える若者向けに、地元企業を紹介! 今回は、製缶機械メーカー「東京堂機械株式会社」へ取材しました! 特に、18L缶(一斗缶)製造機械では国内トップシェアを誇る同社の仕事と働き方について伺いました。
暮らしの中の一斗缶
「18L缶」―― そう聞いてピンとこない方も多いかもしれません。しかし、18L缶(一斗缶)は私たちの生活に深く関わっています。

醤油や食用油といった食品から、工業用塗料、エンジンオイル、さらには半導体製造用の薬品まで。あらゆる産業で使用される一斗缶。その製造機械において、東京堂機械は国内トップシェアを誇ります。
全ての製品はオーダーメイド。お客様である製缶会社の要望に応じて、厚さや注ぎ口の位置、大きさまで細かくカスタマイズした機械をつくります。
日本の産業を支える、誇り高き技術
鈴木寿紀社長と総務の鈴木聡さんがインタビューに答えてくださいました。
「日本の産業全体を下支えする存在として、お客様の生産ラインを止めないことが私たちの使命です」と鈴木社長。
80年以上培ってきた技術は、自動車部品や電池製造など、新たな分野へ応用も広がっているそう。お客様のニーズに応じてカスタマイズできる柔軟な対応力が、同社の強みとなっています。
フレキシブルな働き方とそのわけ
同社は「働きやすい職場環境認定事業所」として藤枝市から認定を受けています。その一部をご紹介します。
- 年間休日125日
- 時間単位有給休暇
- 柔軟な代休取得制度(まとめ取りで1週間程度の連休も可能)
- 受注生産中心で、自分のペースで仕事を進められる環境
「受注生産が中心のため、ある程度自分のペースで仕事を進められる自由度の高さも、働きやすいと感じる要素」だと鈴木さんはいいます。社風についても「あったかい空気があります。あまり詰めていかないというか」と表現。
一方で「社内で機械を組み立てるだけでなく、出張が結構あります」と鈴木さん。お客様の工場での機械の据付けや修理は、工場のラインが止まっている時にしか作業ができません。平日の夜や土日、長期休暇中しかできない作業もあるとのこと。そのため、休日や深夜の作業も、時には避けられません。
だからこそ、同社では、そうした勤務に対して柔軟な制度を設けているそう。
「自分の用事に合わせて取れます。私用でも、疲れたからでも、どんな理由でも。何日か貯めて一気に1週間休暇にする人もいます。そこはある程度自由にさせてもらっていて、ある意味、スーパーホワイト」と鈴木さん。
一方で、「お客様の生産ラインが止まるということは、日本の経済自体にダメージを与えることなんだ」という使命感も持ち合わせています。そんな重要な使命を担いながら、働く人の生活も大切にする。それが同社の働き方の特徴といえるでしょう。
未経験者も歓迎、じっくりと成長できる環境
「物作りっていうのはやっぱり面白いし、目の前で実際にものになっていく。それを一つずつ体得していくのは楽しいし、やりがいがある」と鈴木社長は語ります。同社では未経験者も歓迎。「経験者なんてまずいない」と言い切る鈴木社長。
「10年、20年かけて成長していく仕事です。物を触って作ることが好きで、手が汚れるのを気にしない人なら続けられる」という言葉には、10年、20年かけてプロフェッショナルを育てる姿勢が表れています。

「できることが少しずつ増えていき、自分のアイデアを形にできるようになっていく。そういう生き方に興味がある人には向いている仕事だと思います」
物づくりに興味があり、手を動かすことが好きな方。長く働ける会社で、技術者として成長していきたい方。そんな方々にぴったりの職場かもしれません。
仕事を探している若者へ
同社では現在、技術継承の新たな取り組みとして、現場作業の動画記録プロジェクトを計画しています。
「実際の現場での作業の様子を動画で残していきたい。お客様の工場で機械のメンテナンスをする様子など、きちんと仕事の現場を記録していきたいんです」と鈴木社長は語ります。
撮影は社員ではなく、アルバイトスタッフに依頼することを検討中とのこと。「作業の邪魔にならず、かつ第三者の視点で撮影してもらえれば。その過程で、私たちの仕事を『面白そうだな』『やってみたいな』と思ってくれる人が現れてくれたら」と期待を込めます。
確かな技術と実績を持ちながら、働く人の生活も大切にする。そんなバランスの取れた企業で、ものづくりの世界に飛び込んでみませんか。
同社への採用に関するお問い合わせは、総務 鈴木さんまで。
お電話:054-641-2340 メール:soumu@tokyodo-mc.co.jp