みなさんは最近どんな本を読みましたか?
本には、
・先に社会に出た人の悩みや迷い
・遠回りや失敗から得た気づき
など、様々な視点と考え方が詰まっています。
正解を探すためのハウツー本だけでなく、肩の力を抜かせてくれる一冊に出会うことが、就活を前にしたあなたの支えになるかもしれません。
今回は、人生の先輩たちの「お薦めの本」を紹介します。
『伝わるちから』

伝えたいことをいかに相手に伝えられるか。考え、悩む日々。想いが先行し、前のめりになる、思うように伝えられない・・・人生の折り返しを過ぎてもこんな私、と自信を無くすことも日常茶飯事。そんな私が「伝えるちから」ではなく「伝わるちから」というタイトルに惹かれ、手にした1冊です。
『伝わるには相手を思いやる心入れが必要。相手の「わからない」を無くして「安心」させること』言葉を並べるだけでは伝わらない、当たり前のことなのにできていない、配慮が足りていない・・・伝えることの本質に気づかされました。
『成長は直線グラフではなく曲線グラフ。だから何事も続けることが大事。続けるコツはリセット、休息上手になること』という言葉も心に染みました。躓き、鬱々、心のざわつき、反省も経験できたことが宝。これからの私に必要だったこと、と思え、前を向き進む力をいただきました。
「手紙を書くように文章を書く。手紙は頭をできるだけ働かせず、こころをたっぷり働かせて書くもの」と松浦弥太郎さんは仰っています。対話の鍵でもありますね。松浦さんのエッセイは、力んで凝り固まった頭・心をじんわりとほぐし、「余白」を作ってくれます。
社会人になって年を重ねても努力は必要ですし、苦手・課題に感じることも多々ありますので決して不安にならないでください。伝えることに課題を感じている方、ぜひ読んでみてください。
特別養護老人ホーム高麓のオープンカンパニー・インターンシップ情報

『選ばない仕事選び』
「出会った時が仕事の始まり」
本書の根底にあるメッセージは、「仕事選びの正解を探し求めなくていい」というもの。世の中には無数の仕事があり、そもそも全部を知ることはできません。だから、「どれが正しい選択なのか」と焦る必要はない、という視点が紹介されています。
「自分に合う仕事ややりたいことを探す」よりも、「出会った仕事に向き合うことで次の機会が拓ける」という姿勢や、「仕事はひとりで抱え込まず周囲と共につくる」という考え方は、組織で働く上でも大切な視点です。
『博士の愛した数式』
大学で水産系の勉強をしていた私は、どちらかというと“理系”ですが、正直「数学」は苦手な教科です。
しかし、この本はそんな人でも面白く読むことができます。
「80分しか記憶がもたない」博士と、彼にとって常に「新しい家政婦」である私・・・
この登場人物2人の“数字が多めな日常”を楽しめる物語です。
学んでいる分野・就きたい職業・理系or文系-関係なく是非、手にとって見てほしい1冊です。


『一点集中術——限られた時間で次々とやりたいことを実現できる』
「忙しいのに成果が出ない」と感じているあなたへ。スマホやSNSなど注意を奪う要素が多い現代。マルチタスクは一見効率的に思えるものの、実は脳の切り替えコストが大きく、集中力や記憶力を低下させる原因になります。この本では、シングルタスク(一点集中)のメリットや科学的な背景を紹介しています。一点集中を実践すると、深く没頭できる「フロー状態」に入りやすくなり、充実感や幸福度も高まるそう。「頑張る量」ではなく「集中の質」を見直したいあなたに、お薦めの一冊です。
『観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか』
最近、社内読書会「MORI」という取り組みを始めました。まじめな雑談やモヤモヤの共有から、安心・発見・興味・疑問に出会える場所として、2か月に1度開催していく予定です。

初回の課題図書は『観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか』。
さりげなく、あるいは意識的に行っている人もいるであろう「観察」。無意識の行為だと思っていた観察に対して、「観察力は鍛えられるものなのか?」「そもそも観察力とは何なのか?」と疑問を持ちました。
業種や職種、状況にとらわれない観察について、皆さんと深掘ってみました。
🌳「観察」とは?
「観察」とは、仮説と対象のずれを見る行為のこと。
「良い観察」とは、立てた仮説を更新し続けること。バイアスにとらわれず、見えない感情や関係性にも目を向けて観察することで、インプットの質が高まり、感性やアウトプットの質が高まります。
MORIでは本の中で触れられている「認知バイアス」について深堀をしてみました。
自分の仮説を補強する情報ばかりに目がいく「確証バイアス」や大勢の意見に左右されてしまう「同調バイアス」、問題の原因を人の能力に求める「根本的な帰属の誤り」--。どのようなバイアスが観察の妨げになっているか、身近な例をグループであげながら軽減策や逆にどう活かしていくかを考えました。バイアスは常に日常に潜んでいることを実感しました。
私は就活を行う上で、とても不安に感じていたことがありました。それは就活が人生の起点となること、そして自分の今後の在り方を自身で責任をもって選択しなければいけないことです。
そんな就活を行う中で重要なスキルの1つが「観察力」だと思います。企業研究・自己分析も企業・自身をよく「観察」することですよね。就活生の皆さんにもぜひ手に取ってほしい1冊です。

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