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ネギ⽔耕栽培事業、開始から39年の今 農業法⼈、株式会社グリーンテック

 株式会社グリーンテックはネギの⽔耕栽培を⾏っている農業法⼈です。
経営企画室の内⽥さんに事業のことについてお伺いしました。

 「当社は株式会社焼津冷凍アグリ事業部から平成30年に分社化しました。会社としては若いですが事業としての始まりは昭和60年です」

 内⽥さんにお聞きして、この⽔耕栽培の事業は実に40年近く続いている事業であることがわかりました。

 きっかけは養鰻場跡地の活⽤でした。養鰻池には地下⽔を組み上げる施設があり、有効活⽤できる新規事業はないかと当時の社⻑は考えました。そうして着⽬したのがネギの⽔耕栽培でした。

 「今から15年ほど前の平成20年から、この事業に本腰を⼊れて再スタートのつもりで取り組み始めました」

 平成20年まで、このアグリ事業はうまく軌道に乗せられていない状態でした。というのも事業を新規に計画しスタートさせた先代の社⻑が、本事業の開始直後に亡くなられてしまったのです。旗振り役のいない中、⼿探りの状態で続けていたのです。

 この平成20年の決意は、事業の存続か撤退かの勝負を賭けた取り組みだったのです。

 きれいな地下⽔を使⽤し、天候にも左右されず、誰でも同じ作業ができる仕組みで、安全なネギを安定して収穫できるようになりました。⽣産量も年々増えていき、お客様の信頼も得ていきました。現在に⾄るまで、本事業の売上は右肩上がりに伸びています。

 「いま働いている社員は平均年齢が若く、⼤半が20代です。若いメンバーで取り組んでいます」

 内⽥さんの⾔葉に私は驚きました。詳しいお話をお聞きしました。

 事業が始まった頃の社員たちは少しずつ定年を迎えていきました。そんなタイミングで新卒社員の採⽤も始まりました。そうして引き継ぎをしながら若いメンバーに⼊れ替わっていきました。

 今、⼤学や専⾨学校や⾼校で農業を学んできた若い働き⼿たちが、データの収集・分析、記録の電⼦化、設備の⾃動化などを進め、さらなる安定⽣産・効率⽣産を進めています。若者たちのアイデアが、安定した収穫や⽣産量の増加となって成果をあげています。

 株式会社グリーンテックは現在、国内のネギ⽔耕栽培企業の中でダントツトップの⽣産量を誇っています。

 昭和60年に先代の社⻑がスタートさせたアグリ事業部は今⼤きく花が開き、これからさらに若者たちの⼒で⼤きく成⻑していこうとしています。

執筆者:武田宗徳(C’mon Wakamon編集部)
藤枝生まれ藤枝育ちの二児の父。20年ほど続けてきたサラリーマン生活に終止符を打ち、現在は執筆業を中心に活動している。

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