活躍する人材の物語～（株）ニッシンインタビュー

静岡の誇れるモノづくり業界。
その中で最新の工作機械とCAD/CAMを導入し、開発・設計から製造までをトータルで行っている（株）ニッシンで　黙々と技を磨く若き職人、前田さん。
とてもシャイで写真はNGとの事でしたが、丁寧に言葉を選んでわかるように話してくださる実直で誠実な人柄の先輩ワカモンにお話し伺ってきました。

担当されているお仕事の内容を教えてください。

前田さん：
機械で言うと手動の「汎用旋盤 森精機　MS850」や最近導入された最新の「CNC旋盤 QUICKTURN 200」という機械を主に使っています。
作業している内容は、ワークを回転させ、専用の切削工具を使い金属材料を削り、主にシャフト・ネジ・ボルト等、丸物の金属部品を製造しています。

仕事の時にやっているルーティンや、これだけはやろうと決めている事があれば教えてください。

前田さん：
作業台周りを必ず綺麗にしておく。という事は意識しています。
父親から就職するときに「作業する周りが整頓されていないと失敗を呼ぶ」と教わったのもありますが、自分の性格的にもいろいろごちゃごちゃしているのは好きではないので作業台周りは整理整頓するよう心掛けています。

今のお仕事に決めた理由、きっかけなどがあれば教えてください。

前田さん：
就職活動を始めた頃は、何をやればいいのかがわからず、漠然としていました。そんな時にいまの会社にすでに就職していた姉の忘れ物を届けに会社まで来た時に社長から声をかけていただいて。
その時は「じゃぁやってみようかな」という程度で就職を決めました。
ですが、仕事を始めてから今の仕事が自分にとても合っている。と感じ、今では、この仕事でもっと技術を磨きたい。と思っています。

仕事面での将来の夢や目標を教えてください。

前田さん：
さっきも言いましたが、今、担当している機械での技術をさらに磨きたいです。
この技術を教えてくれた師匠がいるのですが（現在は嘱託社員の為必要な時のみ出社）
その師匠は本当にすごい人なので、技術を受け継いで極めて行きたいです。

師匠、すごい方なのですね。

前田さん：
はい。教え方もとてもわかりやすかったです。失敗しても頭ごなしに怒るのではなく、的確に悪かったところを言ってくれたので素直に聞けました。
技術もまだまだ追いつけません。わからない事もあるので
師匠が来た時にアドバイスをもらっています。
仕事を教えてくれたのが師匠じゃなかったら、今の僕はいないと思います。

最後に前田さんと一緒に働く上司の方から一言ずついただきました。

坪井専務取締役より：
前田くんは気持ちが素直で思った事を言ってくれるので憎めません。
几帳面に仕事をしてくれているのでとても助かっています。
うちの会社の期待の星です。

機械課　杉本課長より：
前田くんは真面目です。が、自分の意見はハッキリ言ってくれる。
仕事に関しては1日の予定を立てていてもその通りには進まない事も多く予定していたもの以外にすぐやってもらいたいものが出た時もさっと対応してくれる。覚えも早いし手先も器用。とても頼りにしています。

取材を終えて

真面目で謙虚、自分に満足せずに技術向上を目指す若き職人、前田さん。
実はプライベートではかなりのゲーマーだそう。笑。
そして手先も器用でプラモデルも趣味との事ですが、納得。
器用さはお仕事にも通じているようです。
驚いたのは、職場の皆さんが全員、それを知っていること。
会社の皆さんに可愛がられていて、成長を期待されているという事が伝わってきました。

前田さんお話し聞かせていただきありがとうございました。

執筆者： はまり。 （C’mon Wakamon編集部）
お隣の市に住む私から見た藤枝の素敵なところ、市民じゃなくても思わず自慢したくなったこと、よく見たらすごかった！という気づき、などなど小さな事から大きな事まで今、藤枝から離れて頑張っている皆さんとたくさん共有できたらいいなと思っています。

関連記事