無理したらつづかない、休めるときはしっかりと。
毎日仕入れのある大正亭は、市場がお休みの水曜日と、最近は働きかた改革により木曜日が定休日(2024年1月時点)。
精肉部の勤務時間は9時~18時(休けい1時間)、飲食部は10時~14時、17時~21時。GWやお盆、年末年始の繁忙期以外はほぼ残業ゼロ。お休みは希望を出せば可能で、接客業であっても働きやすい環境である。
「仕事も遊びも無理をしたらつづかない。お休みをしっかりとることでリセットでき、また仕事にうちこめる。」
と、代表の村松さんは言う。
中卒、未経験、年齢問わず。ここでの学びは社会で通用する学び。
大正亭の採用枠は幅広い。調理師専門学校を修了し調理師免許を取得した新卒採用者をはじめ、中学卒業後すぐ働き出したかたや異業種からの中途採用のかたも。65歳の定年後はパートとして1年ごとに更新。最年長は77歳のかたも働いている。年齢層も幅広く、和気あいあいとした雰囲気。
とくに若手の育成には力を入れていて、
『一旦任せたのであれば、最後まで任せればいいじゃん』
と代表の村松さんは言う。
自分で考え行動する自立心や、責任感を持ってもらうことで、若手に新しいビジネスを考えてもらうきっかけになる。
自分の考えたアイデアが採用されることで、仕事がより楽しくなる。
かしこまって会議というよりフランクに話せるよう、休けいのときコーヒーを飲みながら話しあうスタイル。リラックスした環境でのコミュニケーションは、いいアイデアが浮かぶことが多いそう。
働きやすい環境を自分自身で考え見出すことは、いずれは自分自身のお給料アップにつながる。
経営者が決めたことをするだけが仕事ではなく、自分のお給料は自分で上げることを考えるのは、仕事のモチベーションアップにつながり、やがて企業の繁栄にもつながる。
編集者の感想
働く人のことを考え、働きやすい環境をととのえる社長は、従業員のことをとても大事にしている様子がうかがえる。若手にビジネスチャンスを与え、委ねることは、社長や従業員同士の距離が近いからこそできる働きかたであると感じた。
執筆者: 本田秋江 (C’mon Wakamon編集部)
生まれも育ちも嫁に行っても藤枝市。高校卒業後、進学のため上京。
学生時代はディズニーシーの立ち上げや造形製作に携わる。
新卒でNHK入局。番組CG制作を担当。その後、ゲーム会社にてキャラクターデザイン製作に携わるも、30歳を機に帰静。
CM制作ディレクター、雑誌の編集デザイナーを経て、30年続けているヨガの勉強をしに渡印。インストラクターの資格を修得。
IT企業や広報を経て、2017年「クリエイティブスタジオ赤飯」創立。事業内容は広告・パンフレット等、紙媒体を中心としたデザイン製作。
趣味はヨガとポタリング。
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