皆さん、こんにちは!学生編集員のサハラです。
今回はオファーを受けて、日本の食文化を支える「物流」を担う、株式会社焼津冷凍さんに取材に行ってきました! 冷凍保管業と聞くとマグロを保管するイメージがありますが、実際どんなどころなのでしょう?
人事担当の永田さんから、「物流」の要となる「保管」を担う同社の取り組みや、同社が属するSICグループについてもお話いただきました。
4つの温度帯で最適保管。預かった品質をそのままに
株式会社焼津冷凍は、主にお客様の商品(まぐろや冷凍食品など)を冷凍保管する物流企業です。

同社では、「-60℃」「-25℃」「冷蔵」「常温」の4つの温度帯に対応した保管庫を備えており、商品ごとに適正温度で管理されています。なかでも、冷凍マグロを保管する-60℃、冷凍食品を保管する-25℃、冷蔵、常温といった幅広い温度帯の管理を1社で担えるのは全国的にも珍しく、大きな強みになっていると永田さんは話します。
例えば、食品を扱う通信販売会社が冷凍食品と常温の商品を扱う場合、それぞれの温度帯に適した保管・管理を行うことが可能となります。会社にとっては手間やコストの削減に繋がり、利便性が高まります。その柔軟な対応力は、お客様からも高い評判を得ているそうです。
また、お客様の商品をお預かりする立場として、「預かった商品を、そのままの品質でお返しする」ことを徹底しているのも同社のこだわりです。在庫管理システムを活用し、正確なロット管理を行っているため、お客様のもとに確実に、そして安心して商品をお渡しできます。
パン屋さんも、カフェも、避難所も? SICのまちづくり
焼津冷凍さんは、「SICグループ」の一員です。SICとは、「Sustainable Innovative Company」の略称。持続可能で価値を想像し続ける地域の企業グループです。
「30年後も、この世の中に必要とされる会社・人財にしよう」
こうした想いから、同グループでは物流事業だけでなく、飲食・地域支援といった多角的な取り組みを通じて、地域とのつながりを大切にしています。例えば、地元で人気ベーカリー「ピーターパン」を県内で展開しているほか、焼津市からの依頼を受け、焼津港前にある複合施設「焼津PORTERS」内で「PORTERS CAFE」も運営しています。
ここではピーターパンの商品やジェラート、スムージーなどのオリジナル商品を提供。
地域の皆さんが気軽に立ち寄れる、憩いの場となっています。


また、同社はBCP(事業継続計画)対策への取り組みにも力を入れています。
使用している倉庫は地震にも耐える設計の頑丈なものを使用しており、立地としては津波が届かない場所にあたります。もし 災害が起きた場合は、倉庫を地域住民の避難所として利用できるように環境整備を行っているのです。
さらに、避難民のための備蓄も備えており、災害時の食事を支えます。加えて発電機も完備しているため、停電時にも1週間分の電気を賄うことが可能です。
「お客様や地域住民がもしものときに‟安心できる場所”をつくりたい」
同社の想いが、こうした取り組みに表れています。
社員の‟挑戦”を育てる人づくりの「塾」

同社では社員一人ひとりの‟挑戦する姿勢”を大切にし、その成長を会社でサポートしています。
その象徴的な取り組みが、月に1度開かれる「塾」です。
この塾は、将来の幹部候補を育てることを目的としており、経営理念である「お客様から必要とされる企業、人財となるために挑戦をし続ける」をテーマに、社長をはじめとする役員陣が直接指導にあたっています。なかでも、1~3年目の社員研修は社長が自ら担当されているそう。経営層との距離が近く、会社全体で社員を育てようとする姿勢が伺えます。
また、この「塾」では単に知識を学ぶだけでなく、社員から出た「やってみたい!」という声を取り入れたプログラムも実施。例えば、ロゴマーク制作の企画や、社員同士で意見をぶつけ合うディベートなど、社員のアイデアを形にできる場となっているそう。こうした若手が発言しやすい社風も、“挑戦していいんだ”と思える環境だと感じました。
さらに、内定者向けの資格取得支援制度も整っており、フォークリフトの免許など業務に必要な資格の取得費用は、入社前から会社が全額サポート。新入社員が安心してスタートを切れるようにしてくれています。
こうした取り組みを通じて、SICグループでは「挑戦したい」と思える風土をつくり、社員一人ひとりの成長を後押しすることで、お客様に信頼してもらえる組織を目指しているのです。
焼津冷凍があるからこそ
「物流の仕事は、縁の下の力持ち。」
そう語るのは、焼津冷凍の永田さん。SICグループの中核を担う焼津冷凍では、食品が安全に消費者のもとへ届くよう、日々の物流を支えています。「私たちがいるからこそ、食卓が支えられている」——そんな使命感が、やりがいにつながっているそうです。
実際に、スーパーなどで手に取る商品が、同社の冷凍倉庫で保管・管理されているケースも多く、日常の食を支える重要な役割を果たしています。
「挑戦」に対して手厚いサポート体制が整っているため、成長意欲を持って仕事に取り組む社員が多い印象です。
「誰かの暮らしを支える仕事がしたい」
「挑戦しながら成長したい」
そんな想いを持つ人には、ぜひ一度「物流」の現場を見に来てくださいね!

物流会社がわかる会社説明会!開催中
取材を終えて
今回、‟焼津の食”を全国に届ける物流の拠点として「保管」という役割を担う、焼津冷凍さんを取材しました。
普段何気なく手に取っている食品が、どのように管理・保管され、私たちのもとに届いているのか。その裏側を知ることで、「物流」が支える日常の大切さを改めて実感しました。
また、社員の働きやすさや「挑戦する心」を尊重する取り組みや想いを知り、人を育て、支える“あたたかさ”のある会社だと感じました!


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