地元にはどんな企業や職業があるのでしょう? 一口に「事務職」といっても、企業によって仕事の幅や求められるスキル、思考が変わってきます。そこで今回の『ふじえだFocus』では、「いろんな職業を知ろう!~わたしの仕事を紹介~」をテーマに、地元企業で働く先輩方の声を集めました。
思いやりと感謝の気持ちで!
私が働く特別養護老人ホームの名称「うたしあ」の意味は、
ホームのご利用者、そのご家族、地域の皆さま、そしてホームで働く職員が、感謝と感動で喜びを共有し、いつまでも 「うれしい」「たのしい」「しあわせ」「ありがとう」の言葉で心が満たされているホームにしたいという四つの言葉の頭文字をとったもので、その願いと気持ちを常に心がけて働いています。
ホームのご利用者には、お花見会や餅つきなど四季折々の行事で季節を楽しんでいただき、夏祭りでは地元の高校生や園児の皆さんに演奏やダンスを披露していただき、地域の皆さまとの交流も図っています。
令和元年度 夏祭り風景
ホームでの私は、利用者様の気持ちを大切に行動し、笑顔で接することによりお互いが気持ちよく次に繋がる介護を心がけています。
利用者様の気持ちを大切にすることとは、思いやりと感謝の気持ちを持って利用者様の立場で考え、接することだと思います。そうした仲間が一人でも増え、施設全体が「うれしい」「たのしい」「しあわせ」「ありがとう」の言葉で包まれる日が来ることを期待しています。
私がこの会社で働く3つの理由。
私はこの会社が好きです。その理由は3つあります。
まず1つ目は、チャレンジできる風土があることです。一般的な建設業はクレーンオペレータやとび土木、トラック運搬などそれぞれの役割がほぼ固定されています。しかし、わが社はどんな職種も担当できるように日々鍛錬します。そうすることで、どこの現場に行っても1人1人がオールラウンドプレイヤーとして活躍できるのです。取引先の方に「他に頼んでも出来ないと言われたけれど、さすが新村組さん!」と言ってもらえた時が本当に嬉しかったです。ここで様々なスキルを身につければどんな場面でも通用する自分になれると感じています。今後はもっと大きな機械に乗れるように、技術的にも人間的にも成長していきたいなと思います。
2つ目に、 なんでも相談し合える仲間がいることです。上司は若手の意見や疑問も誠実に聞いてくれるので、意見を言いやすい雰囲気です。現場が終わると、みんなでその日の反省点を話し合い意見を交換しています。その結果、本来なら工期が3日かかるところを2日に短縮できるようになったり、より質の高い作業ができるようになり、チームワークの良さが仕事にも現れていると感じるときにやりがいを感じます。プライベートでも、気の合う仲間で釣りやBBQに行ったりしているので、公私共にかけがえのない仲間です。
3つ目に、 私生活と仕事のバランスが取れる ことです。私は一日の中で夕飯を食べながらビールを飲む時間が一番好きです。それは愛する家族と共に過ごす大切な時間であり、仕事の緊張から解放されてホッできる時間だからです。趣味の釣りも仕事終わりに毎日のように行っていますが、よく同じ釣り好きの同僚に出くわします(笑) 最近はヒラメも釣れました。地元に根差した企業なので、静岡県内の仕事が主で、繁忙期の数日以外は残業もめったにないので私生活を大事にしながら働けるのがうれしいです。
以上3点が私がこの会社で働く理由です。こんな働き方がしたい方は、ぜひ仲間になって一緒に働いてみませんか?
最期まで自分らしく生きるためのお手伝い
焼津にある特別養護老人ホーム高麓の竹下といいます。
実を言うと私は福祉大や専門学校で福祉について学んでいたわけではなく、全く関係ない大学から就職しましたので知識ゼロからのスタートでした。
「介護士とは何か」 から始まった訳ですが、大雑把に言えば介護とはその人が生活を行う上で必要な行為を助ける仕事です。その中で「食事」、「排泄」、「入浴」のいわゆる「三大介護」と呼ばれていることは生きているなら誰もがする行為であり、介護をする上でその3つの介助は外せません。
ですがその三つだけやっていればいいのかと言われればそれは違います。
ご飯を食べて、排泄をしてお風呂に入ればそれだけで十分という人はいないでしょう?老若男女問わず、大好物を食べたいとか旅行に行きたいとか何かをしたいという欲求は尽きません。
自宅での生活が困難になり、施設で人生の最期を迎えるまで過ごすというお客様がほとんどという施設が特別養護老人ホームです。認知症の方も多く、環境が変わり困惑する方も多くいます。
今までどのような生活をしていたのか、どんな思いを感じているのか。 お客様個人に寄り添って、お客様から発信された望みを見つけ出して実現していくのが私の仕事です。
必要とされる人財になりたい‼
弊社の業種は冷凍保管業です。
その中でも私が所属する物流事業部冷食係では、-30℃の温度帯での冷凍保管倉庫があり、1,800枚のパレットを保管する事が出来ます。
精肉・鮮魚・野菜・果物・お茶など様々な冷凍加工商品をお預かりし、-30℃の温度帯冷凍保管倉庫の荷捌き場での作業が私の主な業務になります。
また、通常の入出庫業務のほかに海産商品を取扱う2社様の流通加工業務も担っています。
主な業務内容は、
・フォークリフトでのトラックへの積み下ろし
・入出庫時の商品検品業務
・入庫オーダーの商品管理シートの作成
・冷凍加工商品の流通加工業務(梱包出荷作業)
・総量ピッキングの翌日準備
となります。さまざまな仕事をしていることがわかるかと思います。
仕事をする上で私が大切にしている事 は、
・相手が元気になれるような挨拶
・感謝の気持ちを相手の目を見て伝える事
・お預かりしますと誠心誠意お伝えする事
・『お預かりしている商品は、お客様の大切な財産』という認識で丁寧な商品の取り扱い
・お客様の要望に対して迅速かつ、正確な対応
をすることです。
これらを大切にすることで、私は誇りをもって仕事に取り組んでいます。
自分とは異なる立場の人への理解を示すこと
入社当初、デザイナーとしてWebサイトのデザインやコーディング、サイトオープン後のメンテナンスを担当していましたが、今はWebディレクターとして案件のスケジュール管理やお客様とのやり取りをメインで行っています。
もともと人とコミュニケーションをとることが好きだったので、社内外でバランサーを担いながらスムーズに案件を進めるディレクターという仕事は魅力的に映りました。
Webディレクターとしてお客様とより近くで仕事をするようになって感じたことは、ものごとをフラットな目線で見れるようになったということ。ユーザー目線、お客様目線、営業目線、制作者目線というように、いろいろな思考を出し入れできるようになったことは大きな変化でした。ディレクターとしてお客様と接したり、営業やデザイナーと密にコミュニケーションをとったりする中で、それぞれのいろいろな想いに気が付くことが多くなったと感じています。
そして、「人が好き」だということ。ディレクターになりたいと思ったきっかけでもありますが、みんなが楽しく働けるような場所や関係性であってほしい。仕事に対する価値観は人それぞれで、仕事が人生の支えになっている人もいれば、生活のために仕事をしている人もいる。自分の感情だけでなく、関係する周囲の人の気持ちを考えられたり、コミュニケーションをとれたりすることで解決できることってたくさんあると思います。
3つの製造チームから成る扶桑工業という会社
皆さんは製造業について、どのようなイメージでしょうか?
思う浮かぶ言葉を上げると、工場、ライン作業、機械がいっぱい、夜勤がある、朝が早い、
出勤時の制服自由、会話が少ない、休みは週末…などなど、それぞれのイメージがあると思います。
製造業のお仕事も、食品、家電、衣料、自動車、化粧品に医薬品などびっくりするくらい様々です。
そんな数ある製造業ですが、当社は機械部品・地質調査用マシンを製造していますので紹介します。
●製造物
小型地質調査マシン (ボーリングマシン)・土木・防災用の特殊装置を製造。
当社自慢の超小型地質調査マシン KR-SH
小型でも地下50メートルも掘れる地質調査の優等生!
●どんな時に活躍するのか?
この場所に新しくビルや駅を建設・増設しよう! この場所にマイホームを建てよう!
だけど、ゆくゆく地盤が緩んで建物が傾いたりしないかな。心配だから調査をしよう!
そんな時に活躍するのが当社の地質調査マシンです。
●なぜ、地質調査をする必要があるのか
今、世界は温暖化の影響に苦しみ、アジアでは数十年に一度と呼ばれる大雨の被害と
度重なる地震の影響で、自分や家族の生活エリアが災害に見舞われないか
非常に不安な日々を過ごしています。
大きな災害を未然に防ぐために、様々な場所で地質調査が行われおり、
地域のハザードマップの作成にも一翼を担っています。
私達は調査マシンの開発と製造で、住み続けられるまちづくりに微力ながらも貢献し続けたいと願います
機械のパーツを作成するチーム
キャッチフレーズは「金属に命を吹き込むクラフトマン」
各自それぞれの製造・加工機材が与えられます。与えられた機械は1年~3年程度の習得期間が必要ですが、身につくと非常に大きなスキルとなります。
主な加工機械:汎用旋盤・NC旋盤・マシニングセンタ・フライス盤
【魅力・特徴】データをプログラミングしておけば、0.001ミリ単位で調整できるNC旋盤の取扱いが学べること。特注や試作品など数量が少ない場合でも柔軟に対応ができる汎用旋盤のスキルが身につくこと。
人の手でしか表現できない加工。時代は進んでもまだ必要とされるスキルが身につくのが魅力。
【やりがい迷子】にならないように
あなたが仕事の原動力に【やりがい】が必要な性格だとしたら、
自分の会社で自分が何をしているのか、
入社前でしたら、自分はこの会社でどんな仕事をするのか、もしくは
どんな価値を社会に貢献したいのか?ちゃんと自分の言葉で言えるようにしておいてください。
当然、やりがい迷子で路頭に迷う可能性もあります。
やらされていると思う人生、仕事に意義を感じる人生、あなたはどっち?
「あんたでよかった」をもらって笑顔になる介護の仕事
介護をしていると言うと、「人の役に立つ仕事をしていてすごいね」なんて言葉をもらうことがあります。でも、本当は 『自分も幸せになれる』仕事なんです。
介護は『きつい』などマイナスのイメージから大変な仕事と思っている人が多い仕事です。私が働いている高齢者施設でも、入浴や食事などの身体の介助だけではなく、入居されている方に充実した時間を過ごしていただけるように外出やレクリエーションの計画を立てたりとやることはたくさんあります。忙しさから時には笑顔をなくしている自分に気づくことも…
でも、みなさんから「ありがとうね」「あんたが一番だよ」「あんたがいると安心できるよ」という言葉をもらうと、この仕事をやっていてよかったと思え、自然に笑顔の自分が戻ってきます。
様々な職種の仲間と『大変だけどやってよかったね』を共有しながら、自分も相手も笑顔になれる介護の仕事。興味を持ってくれる人が増えると嬉しいです!
ふじえだFocus第3段は、「いろんな職業を知ろう!~わたしの仕事を紹介~【2022年春号】」でした。
次回も、進学で地元を離れる若者たちにエールを贈る記事をお届けします。