夏になると「インターンシップ」を開催する企業が増えてきます。インターンシップは大学3年生が行くものと思っている方も多いかもしれませんが、実際の会社での仕事を通して、働く人と接したり、責任を持って仕事をしたりすることで、「社会に出る」ことを体験できたりと、大学1・2年生にとっても得るものがあります。今回は、地元企業の採用担当者より、学生がインターンシップに参加するときの心得や充実させるためのアドバイスを授けます。
インターンシップで見聞を!by焼津冷凍
インターンシップは企業によって実施方法が異なります。
焼津冷凍の場合は 1dayの開催ですが、他企業では3日以上、時には2週間、1ヶ月という長い時間をかけて実施する場所もあり、オンライン・対面と形式もさまざまです。
そんな中で参加するときのアドバイスとして、
- 担当者の話にはしっかりメモを取ること。
- その話の中で疑問点をまとめておくこと。
- その疑問点を質問し、何故疑問に思ったのかも含め終了後に反省と深堀りをすること。
これらを意識して欲しいです。
さらに、心得としましては
- 受け身ではなく、学ぶ姿勢を崩さない(メモを取ろう)。
- インターンシップ前にその企業への質問を考えておく。
- 興味のある・なし関係なく、自分がその職業についたらどんな風に働くのかを、具体的に想像する。
インターンシップは 気軽に参加でき、さまざまな業界・職種を知ることができる企業イベントでもあります。企業側も学生の方々には納得のいく就職活動をして欲しいと願っています。
だからこそ、インターンに参加する学生さんには、自分が学んできたこと・自分がこれからやりたいことを考えながら、より多くの企業に参加し見聞を広げていってください。
意外に楽しいものづくりの現場がわかる byグロージオ
インターンシップ担当の鍋島です。インターンシップでは、実際に工事現場で作業を体験していただきます。
写真の補助をしたり、測量の手伝いをしたり、現場での安全ルールを学んだり、1日があっという間に終わります。
こんな風にものが出来上がっていくと思うと結構楽しいものです。
きれいな工事現場で体験 byグロージオ
グロージオに足を運ぶ前、最初は、結構厳しそうな職業と思い込んでいました。
実際に体験してみると、先輩は優しいし、現場で働く人たちも、優しく声をかけてくれます。現場事務所もトイレもきれいで驚きました。
実際体験しないと、なかなか見ることが出来ないこともありました。
ワークショップ形式で悲劇回避! by 扶桑工業
インターンシップでは、グループに分かれてテーマに沿った課題や議論を進めるワークショップ形式をとる企業が多々あります。
いいところを採用担当者にアピールだ!と意気込む方や、自分のトークに自信がなく、できれば避けて通りたいと願う方、様々だと思います。両者にとって惨劇を生まないように、これを読んで事前準備に活用してほしいと思います。
- 自分のキャラ設定は、普段の自分に合わせる。
(仕切るのが得意じゃないなら、無理して仕切らなくてOK)
無理して慣れないリーダーシップを発揮しようとして右往左往するようならば、話の途中で本当にリーダーシップが得意な方から主導権を握られ、微妙な空気感になる恐れがあるので、身の丈にあった立ち回りをするのが賢明です。
- 自分のアイディアに拘りすぎない!
話が進むと、自分のナイスなアイディアが出るときがあります。自分のアイディアが注目される気持ちよさに、ついつい周りの意見を肯定的に聞けない時もあるでしょう。ついつい、いつの間にかWin・Loseの議論になってしまっているのです。
これでは良いところを見せるどころか、単なる駄々っ子に見えてあまり宜しくない印象になってしまいます。 私が提案するのは 【相手の良いアイディア】と【自分なりの良いアイディア】から、もっと良いアイディアを創りだす手法です。ゴールは自分の意見が採用されることではなく、より良い結論にチームで到着することです。強力なリーダーシップではなく、導くリーダーシップができる人材は意外と少数です。インターンシップに関わらず、社会人デビューを控えた今、一度学びなおすのも良いかもしれませんね。
インターンシップは自分の価値観との出会い by 特別養護老人ホーム高麓
仕事の価値観は自分の中にあります。それはなんとなく入った企業に求めるものではなく、その価値観に合う仕事、企業を自分自身で見つけ、出会うことが大事です。
インターンシップはその出会いと学校、ネットでは学べない体験が出来る場だと思います。
その体験を充実させるためには、 企業のホームページやSNSを見てから臨む とよいでしょう。企業は学生さんが自分たちのことを知らないと思っているので、基本情報からプレゼンすることが多いですが、時間は限られています。事前に理解していることが企業側に伝わると「話が早い」と思われ、さらに深い話や体験の提供がしやすくなります。
出会いは恋愛と同じように会話や触れ合うことで深まります。
体験した際のリアクション・反応をすることやプログラムの中で何を中心に見学、体験したいかを伝えてください。
楽しんでくれたかな?理解してくれたかな?何が知りたいのかな?企業側も不安なんです(笑)
同じ業種・職種でも企業によって仕事内容、働き方は異なります。
もし、ある程度自分の方向性が固まっていたら沢山のインターンシップを受けて 比較検討するとより自分の価値観にあった仕事、企業に就ける でしょう。
学業、バイト、遊びで一杯だと思いますが、人生の大半「仕事」をします。自分の価値観にあった生き方ができるよう頑張ってください。
社会に飛び立つ準備として役立てよう! by サンロフト
私は大学3年生のときにサンロフトのインターンシップに参加しましたが、当時の私は、業界や職種など明確な希望はありませんでした。
そんなときに、社会人の先輩の経験談を聞いたり、悩みを打ち明けたりするうちに、自分の頭の中もすっきりし、ITの力で地方創生に貢献したいと、自分のやりたいことがぼんやり見えてきたのを覚えています。
また、希望の道へ進むために何が足りないのか、夏のタイミングで自分の弱みも見えてきたので、就活までに自分なりに対策ができたこともよかったです。
インターンシップは、学部・学科不問で広く開かれている場合も多いので、自分の軸がまだない学生の皆さんこそ、インターンシップという機会を使って、社会人の先輩と話すことをお勧めします。
エントリーシートを書いてみよう!byサンロフト
サンロフトの新人・丸山です。
採用試験ではもちろん、インターンシップの申し込みでもESを記入することがあります。
そこで必ずある項目が、「志望動機」と「自己PR」です。
志望動機を書くときは、なぜその企業を選んだのか? インターン中に学びたいことは何か?を整理してから書き始めましょう。
自己PRでは、具体的なエピソードを添えて自分の強みを伝えましょう。例えば、私の場合は、
「私の強みは、何事にも積極的に挑戦できることです。大学では建築デザインを学んでいましたが、経験のない分野のデザインコンペにも積極的に応募しました。様々なものづくりを経験したことで、独創性や発想力を培うことができました。今後も挑戦心を忘れずに、自己の成長に繋げていきたいです。」
というように書いていました。
また、企業が求める人物像をチェックしておくのもおすすめ。自分がそれに共感できるか?という視点で考えると、アピールしたい内容を定めやすいと思います。
私がESで気を付けていたのは、結論から書くということ。先に結論を伝えてから具体的な内容を紹介し、最後にまとめを書くと、わかりやすく納得感のある文章になるのではないでしょうか?
誤字脱字や読みづらいところがないか、読み返すことも大事です。
私は友人にも添削をお願いしていました(笑)
ぜひ、以上のポイントを抑えてエントリーシートを書いてみてください。
まとめ
ほかにも、志太地域でインターンシップを開催する企業はまだまだあります。
7月に開催されるインターンシップフェアでは、オンラインでも配信がされるため、県外の皆さんで夏に地元のインターンシップに参加したいと考えている場合は、そうしたイベントの場も活用して情報収集していけるといいですね。