SSPC・HD(エスエスピーシーホールディングス)株式会社は2017年創業のシャッターやパーティションの取り付け工事などを主に扱う会社です。社名は『シャッター』『サッシ』『パーティション』『コンストラクション(建築)』の頭文字から取られました。
大手シャッターメーカーに勤務していた岡崎政浩代表が、地元藤枝で創業しました。企業理念にある3つの社是『努力』『謙虚』『素直』について、その想いやエピソードについてお聞きしました。
「会社員時代、仕事が全く取れなかった時期が二年間ほどありました」

表情を引き締めて、岡崎代表は話し始めました。営業マンとして仕事の取れない状況が二年間続くということが、どれほど辛いことか想像に難くありません。
「自力で仕事を覚えるしかない」当時、岡崎代表は作業現場に入り浸って施工方法や商品のことを覚えていきました。
「あの頃は夜中まで仕事をすることもザラでした。土日もたびたび返上しました」
早く返事が欲しいお客様の期待に応えたくて、その日に終わらせたい仕事も増えていきました。特に見積提出のスピードを速くするなど、情熱・思い入れを持って仕事を受注することを心掛けていました。そんな必死で仕事をこなしていく当時の岡崎代表の姿を、誰かが見ていました。こなしてきた多くの仕事は、お客様の信頼を得ました。そして、自身の経験や知識として身に付いていきました。
気が付けば、安定して仕事を取れるようになっていました。それ以降、現在に至るまで仕事がなくて困るようなことは無くなりました。
「それに驕らず『謙虚』に仕事に打ち込もうと…」
《驕れるものは久しからず》力をつけても驕り高ぶる者はその力を失っていきます。それは歴史が物語っています。
「何か判断するときは『素直』に考えるようにしています」
複雑に考えたり、余計なことを考えたりすると、うまくいかないことがあります。『物事は素直に考えることで道が拓ける』社是にあるこの言葉は人間としての本質を突いているかのようです。
「努力は必ず報われると思いました。真剣に必死に頑張る姿勢というのは、必ず誰かが見ているんです。そして人の心を打つのです。会社の基本理念はここから生まれました」
創業6年目、現在に至るまで売上を伸ばしているSSPC・HD株式会社。
今も変わらず、当たり前のことを真面目に、謙虚に、素直に、努力している姿勢が、結果となって表れています。

執筆者:武田宗徳(C’mon Wakamon編集部)
藤枝生まれ藤枝育ちの二児の父。20年ほど続けてきたサラリーマン生活に終止符を打ち、現在は執筆業を中心に活動している。
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