理念
藤枝でいちばんのりは 入居者さまファースト
社会福祉法人 富水会 開寿園は、一九八五年(昭和六十年)地域の人たちの声により藤枝市内でいちばん最初にできた特別養護老人ホーム。二〇二三年(令和五年)現在は開寿園をはじめ、第二開寿園、わかふじ、円月荘の四つの施設を運営している。
開寿園介護サービス理念の『その人らしく暮らし続けられるように生活をささえます』は、二〇一八年(平成三十年)の本館改築にともない、職員の公募により投票で決定。職員全員が同じ思いを共有できるよう、毎日の朝礼にて必ず唱えるようにしている。
その人その人によりそうための 三種の神器
入居者さまへ向けた『三種の神器』がある。
一、自己選択…誰かが選ぶのではなく、その人の希望でその人らしく。
自己決定…誰かが決めるのではなく、その人の意思で決める。
二、自律(自立)…その人のやりたいこと、できることを支援者がうばわない。
三、生活の継続…入居前からの生活が施設内でも続けられるように。
これまで自宅で生活をしてきた延長として施設をご利用いただき、快適なくらしによりそうためのご提案。
※『自律』は自分で方向性を決めること。『自立』は自分で最初から最後まで実行すること。
食を通して『じりつ』を味わう
特に力を入れていることは、『食』へのこだわり。一般的に施設のお食事は、外部への業務委託がほとんどといわれている。開寿園は直接雇用でつくっているため、入居者さま好みの食べ物のリクエストが反映されやすい。
イベントで恵方巻をつくるときも、できあがったものを召し上がるのではなく、つくりかたも入居者さまから教えてもらい、みんなでいっしょにつくるところからはじめる。具材は入居者さまからのリクエスト。『三種の神器』はこういった生活のしかたにも反映されている。
人材採用方針
技術的なスキルよりも気づきが大事
無資格未経験でも研修や経験により、技術的なスキルや学術的知識は自然と身についていくもの。しかしなかなか身につけることがむずかしいのが、介護に必要なこころのスキル。『自分のことを考え、人の世話もやける』こと。意味としては、お金にはかえられない体験を大事に感じ、思いやりを持つことなど。仕事をするうえで必要前提となると、介護の仕事は誰でもできるようにみえて、実はハードルは高い。
やりつづけることで身につくもの
誰もが最初からスキルは備わっているものではなく、仕事を通して人と誠実に向きあうことで、思いやりのこころが生まれ、小さな変化を気にかけられるようになる。
介護の仕事はひとりで成長するものではなく、チームでいっしょに成長していくもの。コツを得るまでは大変だが、できるようになったとき、介護の仕事の醍醐味を感じられる。
福利厚生
有給休暇の繰り越しが可能?!
開寿園では一年のうち、ひとりあたり最高二十日間ある有給休暇を年度内に使いきれない場合、翌年度への持ち越しが可能。それに加え、一年に五日間、職員の病気、家族の介護や看護のために『有給休暇積み立て制度』を設けている。有休を消化しきれなくても翌年度に持ち越せるのは、休暇をとれなかった人にとってはありがたい。
その他、リフレッシュ休暇(年四日間)、男性の育児休暇も申請すれば必ず取得可能。
ありそうでないのが、借家住まいの方のための『住居手当て』 。上限二万七千円(※家賃による。二〇二三年九月時点)。ひとりくらしをはじめられる方にとっては負担軽減に。
努力したぶん評価される
正社員は毎年昇給。資格取得をすると職能手当もつく。
残業については、月平均二時間。職場内での研修は原則、就業時間内に行われるため、残業になることはほとんどない。外部の研修に出向した際の研修費用も会社負担になり、時間外であれば手当は当然つく。
執筆者: 本田秋江 (C’mon Wakamon編集部)
生まれも育ちも嫁に行っても藤枝市。高校卒業後、進学のため上京。
学生時代はディズニーシーの立ち上げや造形製作に携わる。
新卒でNHK入局。番組CG制作を担当。その後、ゲーム会社にてキャラクターデザイン製作に携わるも、30歳を機に帰静。
CM制作ディレクター、雑誌の編集デザイナーを経て、30年続けているヨガの勉強をしに渡印。インストラクターの資格を修得。
IT企業や広報を経て、2017年「クリエイティブスタジオ赤飯」創立。事業内容は広告・パンフレット等、紙媒体を中心としたデザイン製作。
趣味はヨガとポタリング。
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社会福祉法人富水会 特別養護老人ホーム開寿園
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