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人を活かし技術を育む扶桑工業~ものづくりが好きな社員たちが活躍する会社~———インタビューVol.1

藤枝市横内(の藤枝市工業団地内)に位置する「㈱扶桑工業」(機械事業部)に取材に行ってきました。機械事業部、総務課の堀川氏にお話しを伺いました。

同社は、鉄筋工事部(高層マンションやビルなどの建築物や、高速道路や堤防などの土木工事に使われる鉄筋の加工と工事)と機械事業部(建築物や土木工事の基礎部分になる地質の調査は重要で、地質調査用ボーリングマシンの開発と製造、販売を行う)で構成され、社会のインフラを影で支えています。今回は、機械事業部に訪問取材してきました。

目次

“人を活かし技術を育む”会社

㈱扶桑工業、機械事業部

まず始めに、同社のHPにリンクしている「採用情報はこちら」(engage)に記載されている池谷社長のMESSAGEを抜粋にて紹介させていただきたい。ここに社長が目指し、かつ同社を包む姿・雰囲気があると、短い取材でも感じ取ることができました。

▼MESSAGE(代表取締役 池谷侑治氏)の抜粋
「人をたくさん雇うということは、それだけ多くの人の家族を守っているということ。そこは誇りをもってやっていい。」と同社創業者である池谷達雄氏の言葉ではじまります。

 建物をつくるときにコンクリートを補強するための鉄筋(鉄の棒鋼)を構造物の形状に合わせて加工して現場で取り付ける「鉄筋工事」と、建物を建てる前に地質の硬さや状態を調査するためのマシンを開発する「機械事業」。私達の仕事は、見えないところで、人々の暮らしを支えています。AI技術が発達しても、現場で働く職人や管理者、地質調査というニッチ分野におけるマシン加工のエンジニアは、この業界になくてはならない存在。

 見えないところで建築構造物を支え、守っている私たちの仕事は、同時にたくさんの社員の生活も支え守っているのです。年商はおよそ20億円、社員は100人ほどの小さな会社ですが、小さな会社ならではの風通しのよさがあります。規模感からしても社員が歯車のように働く雰囲気は皆無です。

 繰り返しますが、私たちの仕事は、見えないところで、人々の暮らしを支えています。建物が完成したとき、そこに自分たちの技術が生きていると思える、やりがいのある仕事です。

機械事業部エンジニア

ものづくりが好きな社員たちが活躍している活発な会社

機械事業部 総務部で人事を担当する堀川氏にお話しを伺いました。

弊社は地質調査業界で必要なマシンやツールス全般を企画、開発、製造、販売まで手掛ける中小メーカー企業です。創業60年と古い会社ではありますが、ベンチャー気質のある会社で、【今まで】よりも【これから】に目を向けている会社です。

企業とは不思議で、各々の企業がもつ【独特のカルチャー】が存在します。例えば、相手の立場に立って物事を考え、世の中に価値を提供し続け、社会、お客様、社員のすべてを幸せにする企業もある一方、過度なノルマを掲げられ心理的な圧迫を感じながら働かざるを得ない企業や、成長やお客様優先を押しつけて、過酷な労働条件を求める企業など存在します。

気さくな堀川氏

私は中途でこの会社に入社しました。前の仕事も大好きな仕事でしたが、成果を出すにはどうしても仕事に費やす時間が必要で、家族との時間や自分の時間を削りながら働いていました。給与も人間関係も満足でしたが、不規則な時間での勤務と、突発的なスケジュール変更、定期的な転勤(3年に1回のペースで引越をしていました。)独身の頃は、気ままな旅気分でしたが、家族を持つようになり価値観が変わってきました。そのような理由で2年ほど働きながら転職準備(資格取得など)をして、妻の実家のある藤枝市を最後の街と決めて、Iターンし株式会社 扶桑工業に入社をしました。

私が感じたカルチャーショックは、ノルマがない。製造、販売の会社なので、普通は〇〇を何台販売、目標金額○○円ってあるのかと思いきや、まったくありません。弊社で製作するボーリングマシンは受注生産となり、年間を通してコンスタントに注文が入っており、マシンがこれ以上に売れれば、現在の社員数では納期が遅れるだけになってしまうため、大掛かりな営業は行っていません。

また、弊社の社員は、言われたことだけをやる社員の集まりではありません。チームで話し合い、求められている成果を自分達で答えを出せる社員の集まり。それが私にとって一番の衝撃でした。

私は採用担当とマーケティングを兼務しているので、販路拡大を現在行っております。人口減少が確実な未来に、既存顧客に支えられ続けることは不可能だと思っています。新しい顧客を開拓し弊社のファンになってもらう。そして、新しい仲間を受け入れながら弊社のブランド力を高めたいという野望をもちながら業務にあたっています。

魅力ある企業を目指して

人事制度等

年間休日は、2024年度から120日に変更になります。研修制度について弊社は社員育成に力を入れようと動きだしています。今までは技術を高める目的の外部研修を中心に実施しておりましたが、若年層を中心に人間力を高める研修を実施する予定です。

研修内容の一例ですが、社会人が退職する原因の一つが【人間関係】です。人間関係を構築する上で、やはり挨拶は重要ですが、感じの良い挨拶を学んだことがある人はほとんどいません。人から愛される人間が行っている習慣など学んでいただき、将来の幹部候補生として技術のスキルだけでなく、組織を束ねるためのリーダーシップ、フォロワーシップのスキルを身につけて、人に愛される幹部として育成する予定です。

インターンシップ制度・仕事体験について

弊社は技術職である設計士を募集しています。

CAD経験者向け- 2DAYインターンシップ

内容は、製品のトレース後に、CADに入力。NC旋盤用のプログラムを作成し、部品加工までの一連の業務内容が学べる2日間。CADは使ったことがあっても、プログラムした内容で製品を作る経験はなかなかないと思うので、是非レアな体験をしてほしいと思います。(経験者向けですが、有償ですので体験をして手当がもらえます。)

CAD未経験者向け- クイズ形式自己分析&CADで図面を書いてみよう

内容は文系、理系問わずCADに興味がある方向けの仕事体験です。前半はクイズ形式で早期退職の真実や自己分析不足から招く失敗、社会情勢を理解し、イバラの道になりそうな業界研究。後半は、技術室にて自分がトレースしたい製品を選び、実際にCADに入力し図面を作成。以上の内容で構成されています。後半は、トレースは製品じゃなくて、キャラクターをモチーフにした面白いCADの使い方なども選択できるので、お楽しみです。

工場を案内していただく

求める人材像

  • 周囲の人の気持ちが軽くなる人
  • 前向きで自主的に活動する人
  • 自分の職務の必要性を自覚して遂行できる人
  • 周囲との協調性を重視し他作業も含めた仕事全体の成果を考える人

執筆者:勝右衛門(C’mon Wakamon編集部)
静岡出身、大学は東京。会社員人生において、様々な経営者、従業員の生き様を感じてきた。編集員として、地元での生活、就職、自己実現の可能性を探りつつ、地元企業の目指すことに着目し取材を届けたいと考える。

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