
異なる業界から三年前に入社した営業職の男性にお話を伺いました。
「この仕事に就いてから、スーパーやデパートの鮮魚コーナーで、必ず刺身を見るようになりました。」
魚を扱う仕事になり、さらに関心が出てきたのですね。魚や刺身の見方は、以前と変わったと彼は言います。
具体的にどんなお仕事をされているのでしょうか?
「魚市場で自社のマグロの売り込みをします。事務所にいて電話対応や雑務などもします。中型トラックに積み込んで配達に行く、なんてこともあります。」
なんでもやるのですね。好きな業務は何かありますか?
「選別作業です」
魚の尻尾をカットした切断面を見てグレード分けする品質検査のことです。色目や詰まり具合などで魚の良し悪しを選別します。
「選別作業をすることで、お客様へ営業するときに根拠を持って説明ができます。」
説得力が備わるのですね。
「だからもっと魚の知識を高めて、選別の精度も上げていきたいです。」
さらにお客様に自信を持って勧められるように、彼は日々経験と知識を積み上げています。

山松水産株式会社サイト内のリクルートページにこういう言葉があります。
「自ら考え、行動する。挑戦する場所がここにあります」
社会の常識と思われているもの、会社の決まったやり方。そういうものが正しいとは限りません。自分で素直な気持ちで考えたとき「おかしいのでは?」と思うことがありますよね。既存の常識、昔から引き継がれてきた会社のやり方よりも良いやり方があれば、提案したり挑戦したりできる会社なのです。
偏った考えや思い込みにとらわれない、素直に物事を考えることのできる人に働きに来て欲しい、河合社長はそう考えています。社長の考えが、この言葉に込められています。
「自ら考え、行動する。挑戦する場所がここにあります」


執筆者:武田宗徳(C’mon Wakamon編集部)
藤枝生まれ藤枝育ちの二児の父。20年ほど続けてきたサラリーマン生活に終止符を打ち、現在は執筆業を中心に活動している。