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「将来やりたいことがない」と悩む大学生の皆さんへ~人生の先輩たちが贈るエール~

「まだ明確なやりたい夢や仕事がない」「やりたいことが見つからず焦っている」という学生の皆さんへ。今回は、地元企業で働く皆さんから応援メッセージをおくってもらいました。人生の先輩たちの経験談も交えたアドバイスを紹介します。

目次

自分研究をする

やりたい仕事、夢を見つけるのは大変だと思います。好きなものを仕事にすることも、正直かなり難しいです。

 現代の社会人たちも、大多数が自分にとって“可でも不可でもないこと”を仕事にしているのではないでしょうか。でもその“可でも不可でもない仕事”を見つけることがとても大切なことだと思います。

 私たちは長い時間働かなくてはなりません。どうせ働くのなら、嫌なもの・やりたくないことを仕事にするのは絶対にやめたほうがいいです。

 「やりたいわけではない作業」をすることと「やりたくない作業」をするのでは、似ているようで根本が大きく違ってきます。もちろん仕事を選ぶ中で好きな仕事、やってみたい仕事を見つけられたらとても素敵だと思います。 自分に合わない仕事を選ばないためにも、ぜひ自分の「好きなもの・得意なこと」「嫌いなもの・苦手なこと」、そういった自分研究から始めてほしいなと思います。

「自分を研究する」
 R(ショウケンガリレイ株式会社)

地球一周の旅で気づいた “学びしろ”

私も最初はみんなと同じ

 私の年齢は30代後半で、現在は家業である建設会社で役員をしています。境遇としては、サラリーマン家庭とは異なりますが、学生時代にやりたいことが見つからなかったという点では、現在、悩んでいる学生のみなさんと同じ経験をしていると思います。

 私が伝えたいことは、「将来的にやりたいことが見えないなら、今、やってみたいことをすればいい、それもなければ自分を磨いてみればいい。」ということです。どういうことかわからないと思うので、私の経験をもとにお話しします。みなさんの悩みを解決する類の話ではないかもしれませんが、暇なときに読んでいただければと思います。

なにもかも見つからなくて大学を卒業

 私は大学3年生の終わりごろ、まわりが就職活動に励んでいるとき、特にやりたい仕事もなく、かといって、やりたくもないことをさもやる気があるように、面接でふるまう器量もありませんでした。同じ理由で実家の建設会社に入るつもりもありませんでした。大学では言語学を専攻しておりましたが、それを生かすような職種も少なく(当時は勘違いしており)興味も湧かなかったです。将来にいささかの不安を抱えながらクラブ活動に励み、そのまま卒業しました。

卒業旅行が人生の転機に

 卒業後は実家へ戻り、式場アルバイトなどで働き、お小遣いを貯蓄しました。あるときふと、クラブ活動の同期と卒業旅行と称して、中東へ貧乏旅行したことを思い出しました。自分にとって初めての手作り旅行で、卒業できなくなるかも…という不安もあったのですが、そのぶんとても楽しく、記憶に残るものとなりました。 

そして唐突ですが、思い立ったが吉日とばかりに“なんちゃってバックパッカー”となりました。

 4カ月ほどかけて地球を一周して戻ってきたときに、お金がなくなってしまったため、とりあえず仕事をしようと、隣町の建設会社に正社員として就職しました。20代は建設系の会社で正規・非正規社員問わず、働いては旅行するというような生活をおくっていました。その間に思ったことがあります。

バックパッカーの旅で得た気づき

 一つ目は、建設業は結構おもしろく、壮大なことをしているということです。街や山などいろんなところで工事をしていますが、みなさんはそこで何がおこなわれているか、しっかり見たことはありますか?私はありませんでした。むしろ気にも留めていませんでした。建設業は騒音や3Kなど一般的にネガティブなイメージがありました。

 しかし、工事をする方たちは、例えば何もない山奥の森の中に奇麗な道路や建造物をまたたく間に作ってしまいます。「不便とは何ですか?」と言わんばかりです。その変化はとても感慨深く、仕事の成果が実物として地図に残ります。そして工事現場の事務所では、そのプロジェクトのヒト・モノ・カネのすべてを管理します。これって、ある意味ひとつの会社ですよね?成果を残すことは前提ですが、裁量もとても大きいのです。つまり、所長は社長みたいなものです。

 そのように思ったことがきっかけで、現在は家業である建設会社に身を置くことになりました。建設業をもっとオープンにして、もっと魅力にアクセスしてもらえるようにしたい!と、ひそかに思っています。

 二つ目は、世界は広く日本は狭いということです。ここでいう広い・狭いは物理的な面積ではなく、価値観についてです。この寄稿を読んでいるみなさんにもいろいろな価値観に触れてほしいと思うので、ぜひ自分の目で見て感じてみてください。

 日本の常識は世界の非常識といわれておりますが、そもそも「常識、非常識」と捉えること自体が危ういものだと感じています。世界を旅するなかでそれに気づいた自分は、昔と比べてとても寛容になったと感じます。現在は多様性が叫ばれるようになり、選択肢も多いです。みなさんにはそれに気づいてほしいです。

人生とは継続的な学び

 学生を卒業したから勉強はもうしない、というのは幻想です。私は知識やマインドがゼロの状態から建設業に携わりました。その状態から先述の通り、壮大な仕事に携わるわけですから、学ばなければとても仕事になりません。幸い、勉強したり調べたりすることは好きな気質だったので楽しくやっていましたが、家業には子どものころからもう少し興味を持ってもよかったかな、と今になって思います。

 現在は現場に出る機会は少なくなりましたが、社会や会社のこと、細かくいえば人との接し方など、悩みや課題はあふれています。これは私にとって“学びしろ”です。悩みや課題がなかったとしても、学びの機会は満ちあふれています。言われたことだけを解決し、セミナーに参加することだけが学びではありません。何もないところにも見えない学びが潜んでいて、それを自分で拾うのも学ぶ力だと思います。何もないと決めつけない方がいいです。学び、研鑽(けんさん)を積んで広い視野で世の中を見わたすことができれば、楽しそうではありませんか?

視野を広めて心をオープンに

 将来的にやりたいことがなくても、今、やりたいことがある人は、それだけを見つめることのないよう、まわりを見ながら進んでいけば、別のやりたいことが見つかると思います。やりたいことがない人は、とりあえず視野を広くして動くことで何ごとも学びになって自分を高められ、やりたいことが見つかったときにすぐ動けるのではないかと思います。

 私はフラフラしていましたが、みなさんには卒業後はとりあえず仕事に就くことをおすすめします。少し邪道な考え方かもしれませんが、楽しければラッキー、合わなければ何が合わないかが学べます。これは学生時代の自分に言ってあげたいです。ちなみに私は結果的に家業に入りましたが、この先、別のことをやるかもしれませんし、先のことはわかりません。このように流れに任せて生きる人を「ドリフト(漂流)型」と呼ぶそうです。

もっと聞きたいことがありましたら、このサイトの担当者を通してご連絡いただければお話ししましょう。

 今の皆さんの悩みや焦りは“学びしろ”です。面倒かもしれませんが止まらずに動き続けていけば大丈夫です!頑張ってください! 最後まで読んでいただきありがとうございました。

地球一周の旅で気づいた“学びしろ”
むらおかきいち(岡村建設工業株式会社)

やりたいこと、気負わず焦らず

今はひと昔前よりも「最初に入った会社で生涯勤めあげる」という意識はなくなってきていますし、世間的にも転職が当たり前となっています。

私自身、現在の職場は2社目の中途入社です。学生時代の専攻分野や1社目の担当業務とは全く異なる職種・業界で働いています。仕事に「やりがい」を求めた結果、やりたいことも変わり今に至りました。

今現在やりたいことがなかったとしても焦ることはありません。

先々で見つかれば、そこへ向かって方向転換することもできますし、そもそもやりたいこと自体が変わっていく場合もあります。 就活が人生における一つの岐路であることには違いないですが、それだけで将来が決定するわけでもないので、あまり気負い過ぎずに就活や残りの学生生活をがんばってください。

「やりたいこと、気負わず焦らず
山本(株式会社扶桑工業)

自分と合いそうな職種を見つけていきましょう

 実のところ私自身、将来やりたいこともなく惰性で学生生活を送っていました。
 やりたいことが見つからない。周りが将来を見据えて動いているのに自分は動いてすらいない。周囲とのギャップで焦りますよね。

 私は、介護士として働き始めて早3年経ちますが、私の場合この仕事に就くまで介護や福祉の知識なんてゼロで、介護や福祉は関係ない大学の学部から飛び込みでした。

 この仕事を選んだ大きな要因は「人と話すことが苦手じゃないから」

ポイントは「好きではなくてもいい」ということです。

 就活をする上で自分のパーソナリティを振り返った時に「好きなことが少ない」という場合でも、「苦手じゃないこと」は多く出せますよね。逆に苦手なことは仕事として選ばない方がいいと思います。それをヒントに自分に合いそうな職業を見つけていくイメージを持ってみてください。

 勿論どんな職業があるのかを知らなければ選択肢が広がることはないので、合同説明会や興味のある会社の説明会に参加すると良いです。今はオンラインで気軽に参加できるイベントも増えてきています。知り合いや友人に話を聞いてみて、自分以外の視点を取り入れるのも良いでしょう。

職種によっては専門知識が必要そう…なんて思っていても、実は会社に入ってからでも全然大丈夫!と言うこともあります。

 今まで興味もなかった分野が実は自分に合っていた、なんてこともあるのでとりあえずいろんな企業を調べてみてください!就活は大変ですが、頑張ってくださいね!

「 自分と合いそうな職種を見つけていきましょう 」
 竹下 匡紀 特養部 従来型介護課 3年目介護職員
           (特別養護老人ホーム高麓)

やりたい仕事、歩みたい人生

私も将来やりたいことがない側の人間でした。ですが、やりたくない仕事は、自分が想像できる範囲でいくつかありました。そこで、やりたくない仕事を排除し、残った仕事の中で自分が活躍できる業界業種に絞りました。

 当時は『コミュ力』には自信があったので、人に携わる仕事を中心に考え、たまたま「料理ができる男ってかっこいいかも!」と衝動に駆られ、外食産業を選択。結果27年勤めました。

27年の間にさまざまな人と仕事をしました。

 中には、夢の実現のためにアルバイトをする人(浪人生・声優の卵)、本職では稼ぎが足りない人(売れない芸人・個人事業主)、遊ぶほどお金はあるが社会の一員でいたいからアルバイトをする人など、本当にさまざまな価値観を持ち、さまざまな環境で生きる人たちと働きました。

その経験の中で、私なりに言語化できることを紹介します。

・やりたい仕事で稼げる人はとても少ない
・やりたいことを仕事にしなくても、仕事を楽しんでいる人がいる
・やりたいことをやるための仕事だと、割り切る人がいる
・やりたいことを仕事にする必要性はない

 もし、あなたが面接官に好印象を持たれるために、もしくは自分自身を納得させるために【やりたい仕事を言語化】しているのであれば、【歩みたい人生を言語化】してみてください。

きっと就活を通して自己成長できるのではないかと思います。

例)
A.なぜ○○という仕事をやりたいのか
B.歩みたい人生の中でなぜ○○という仕事なのか

似ているようですが、捉え方や覚悟が変わってくると思います。
(○○は、業界や業種を自分なりにアレンジしてください )

最後に【やりたいことが見つからず焦っている人】にアドバイスです。
私なりの、目が輝いている人たちの共通点は、

■小さな夢を沢山抱えて叶えている人■
 ちょっとした努力や恥を忍んでチャレンジしないと得ることができない、成功体験や経験を積もうとしている人は、おバカな結果になる時もありますが、輝いています。大きな夢や目標を達成できる人は、小さな成功体験の積み重ねだと思います。

 あなたの可能性は、あなたにしか引き出せません。リアルな人生の経験値を積むことで、新しい夢が芽生えてきます。芽生えた夢を叶える。そしてまた夢が芽生える。そんな人生を歩めたら、何歳になってもあなたの目は輝き続けるでしょう!

最後に私の好きな言葉です。

【踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損】

自分の人生を静観するよりも、人生を楽しみましょう!
頑張れ就活生!他人を評価するな、他人と比べるな、自分と勝負しろ

「 やりたい仕事、歩みたい人生 」
総務4級(株式会社扶桑工業)


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