
こんにちは。C’mon Wakamon(カモンワカモン)事務局の中野です。
2024年8月20日~22日の3日間、カモンワカモン事務局業務を体験できるインターンシップを開催しました。
このインターンシップは、
- 地元就職応援サイト「カモンワカモン」の編集員となり、サイトコンテンツ企画・編集業務を体験できる
- 地元企業2社へ取材することで、企業の人と話す練習ができる
- 就活に取り組む基本的なコミュニケーションスキルを学べる
- 地方都市で働く人が、どのような仕事をしているのか現場を見られる
といった内容でした。今回は、その開催レポートをお届けします!
C’mon Wakamonインターンシップ2024とは?
C’mon Wakamonでは、将来の就活に一年次から役立つスキルアップをテーマに、サイトコンテンツづくりやイベントを企画しています。2024年夏は、地元企業を見学・取材したり、サイトコンテンツ企画・編集業務を体験したりできるインターンシップを企画。将来の就職に向けた企業との接点づくりやスキルアップに役立つ機会となることを目指しました。
インターンシップの様子
今回は、大学1年生~3年生までの4名の学生が集まりました。
まずは自己紹介。自分のことを端的に表現できる=一つのスキル
まずは自己紹介をしました。自分のことを端的に表現できるのも、大事な一つのスキルです。
自分をどんなことばで表現するか? 用意しておくと、企業の人と話すときに役立つと思うので、今回も取り入れました。


参加目的を聞いてみると、
- 「インターンシップ・会社がどのようなものか知りたい」
- 「働くイメージを明確にしたい」
- 「学生から社会人へ向かうために、自分の意識を変えたい」 などなど。
1・2年生のうちから、将来に目を向けている学生さんが多いことに驚きました!
会社見学・会社紹介 ワクワク気分で話を聴いてみよう
まずはC’mon Wakamon事務局を務めるサンロフトで、会社見学と会社紹介をしました。これは、2日目に控える企業訪問の練習でもありました。
「話を聴く」というのも練習が必要です。企業を訪れたときに、いろんなことを気づくためには、自分がワクワクした気分でないと話が頭に入ってこないものです。ワクワクすると、自然に笑顔や挨拶も元気になりますし、人の話を聞く際に「自分の声がどう思っているのか」を意識すると、理解が深まります。
3日間意識してほしいこと
初めてのテーマパーク。そんなワクワク気分で。
まずは、笑顔。そして元気な挨拶を。
「聞く」より「聴く」。
おお!わあ!すご~!自分の声を聞いてみる。
質問・雑談歓迎。話しかけてみよう。
私たち事務局としては、単に仕事を体験するだけではなく、社員やほかの学生とも積極的に話をすることで、企業文化や仕事の楽しさ、自分の感情にも目を向けてもらえたらと思い、このようなことをお伝えしました。
仕事の目的・目標を確認しよう
今回、インターン生は「学生編集員」として地元企業2社に訪問。若者目線で、「企業のここが面白い!」「ここに興味がわいた」を伝える記事づくりに挑戦しました。
できた記事はC’mon Wakamonサイトに公開され、藤枝での就職を考える若者にとって就活の参考となる情報を届けられるとともに、地元企業のPRにも貢献できます。
仕事の目的
学生編集員となり、サイトを通じて地元企業の魅力を伝える
仕事の目標
地元企業2社へ取材・2名グループで各社記事を制作


仕事で何をするかが決まったら、誰が・いつまでに・どうやるかなどを決めていくことになります。今回は、インタビュアーやメモ係、撮影係など、インターンシップ生同士で役割分担。何を準備すれば当日大丈夫かな?を先読みして質問を考えたり、当日を想定して名刺交換や質問をするロールプレイングをしたりといった準備をしました。
いざ、企業へインタビュー!
今回は、藤枝市で食品機械の製造・販売をしているショウケンガリレイ株式会社さんと、新聞販売やコワーキングスペースの運営など地域密着事業を展開する株式会社藤枝江﨑新聞店さんに訪問しました。
「食を通して多くのものを支える」ショウケンガリレイ株式会社インタビュー


ショウケンガリレイさんでは、「なぜ食品を扱う機械に注目したのか?」「やりがいを感じるときはどんな時?」などの質問をしていました。
同社のご厚意で工場見学もさせていただきました。学生たちは「私たちの身近な食品づくりの基盤になっているんだ」と実感した様子。
インタビュアー以外の学生も、食品を高速でパックに詰める機械を見て、「自動化は大事なキーワード。これからの人口減少社会を考える上で、何が大事か考える機会になった」と感想を書いていました。


「人と人を紡いで地域おこしに取り組む」株式会社藤枝江﨑新聞店インタビュー
藤枝江崎新聞店さんへの取材は、藤枝駅前のコワーキングスペース「フジキチ」へ。新聞販売店の仕事に始まり、地域のコミュニティをデザインする「コミュニティマネージャー」の仕事、藤枝江﨑新聞店さんが取り組む地域貢献についてお聞きしました。
学生たちは「なぜ地域密着が大事なのか考える機会になった」「企業は利益だけではない活動をしていることも知れた」と、企業はどこかで社会を支えているんだ、ということを学んだようです。




インターンシップ生の感想
インターンシップ期間中、学生は日報を用いて振り返りをしました。抜粋して紹介します。
- あまり興味が元々ない業種だったけど、今回の取材でとても関心を持った。人口減少が進む中での機械化は今後の社会を考えていく上でなにが必要か考えるいい機会となった。
- なぜ地域密着が大事なのか考えた。話を聞いていく中で住みやすい街という利益だけではない企業運営をしている部分もあるということでとても為になる時間だった。
- 取材に応じてくれた方が藤枝市に貢献したいという強い思いが伝わった。「少し面倒だなあ、気乗りしないなあ、と思うことでも、経験値が上がると思って一生懸命やる」という考え方は尊敬できるし、見習いたいです。
- 相手のお話を聞いた上でその人の業務内容を想像して質問できたことが良かった。
文章を書くことは本当に多い! =ビジネスの基本スキル
今回は、取材を終えてすぐに情報整理、記事を書いてフィードバックをもとに修正をするということをしました。
皆さんは文章を書くのは好きですか? ライターにならずとも、仕事の中では文章を書くことはとてもたくさんあります。
メールやチャット、報告書、提案書。製造系になると設計書や企画書、総務系であればいろんな申請書など、書くという仕事は本当に多く、文章でのコミュニケーションができないと仕事のリレーができません。
今回は記事を書くというテーマでしたが、限られた時間の中でテーマに基づいて事実を整理してまとめるというスキルは、コンテンツマーケティングやライティングの仕事に就かないとしても、とても大事なビジネスの基本です。
事実に即した形で記事を書く、それを魅力的に伝わるように表現を考える。
そういうことは決して特別な業務ではなく、ビジネスの世界では仕事の基本で日常的に行われています。
最近はAIを活用して文章を書くこともは我々もしていますが、最後はやはり人の気持ちがうまく伝わるかということが大事だと思います。そこはやはり皆さんの基本スキルが高まっていくほうがよいと思うので、どんな仕事に就くとしても、「書く」ということは意識してほしいです。
そうした意識ができるというのは、自分の一つの売りになると思います。


クロージングタイム(伏線回収)
最終日はクロージングタイムを設け、オリエンテーションや最初に提示したテーマや目標に対して、最終的にどのような成果や学びを得られたのか、順を追って振り返っていきました。
地域と共に歩む企業の地方創生・人づくり・DX推進
最後に、「地域と共に歩む企業の地方創生・人づくり・DX推進」というテーマでお話をしました。
いま現在、人口減少により社会の担い手が減少しています。静岡県内でも、自治体消滅の可能性が高い地域があり、これは深刻な問題です。自治体がなくなるということは、社会的な機能が失われることを意味します。それを防ぐためには、「自分たちが社会を支えていくんだ」と思う若者が地域に増えていく必要があります。学生の皆さんが地域と共に歩む人材になってくれることが地域の持続可能性を高めることになります。


その際に欠かせないキーワードが「DX(デジタルトランスフォーメーション)」です。企業も、学生の皆さんが就職したいと思う次世代の企業に成長していく必要があります。藤枝市では、地域企業のDX推進の一環で「藤枝未来DXスクール」という学びの場をつくっています。DXの基盤となるデータ活用や、業務を見直し生産性や成果を高める方法について、企業がパソコンを持ち込み、実践的に学び合う場です。学生の皆さんの中でも、将来デジタルスキルを活かして仕事をしたいと思う方は参加をおすすめします。


次回はアフターフォロー会&交流会の様子をお届けします
今回のインターンシップは、学生に「地元企業の存在を知り、そこで働く魅力や地元で働くことの意味を感じてほしい」という想いで企画しました。事務局としては、「取材を通じて企業に興味を持った」という言葉を聞いて嬉しくなりました。
また、このインターンシップの続編として、9月13日に「就活に役立つ情報編集力講座~C’mon Wakamonインターンシップ フォローアップ会~」を行いました。次回はその様子をお届けします。