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【花木を楽しむ】#2『蓮華寺池のスイレン』

藤枝の豊かな自然や風景、この町に住みたくなる魅力を伝えるシリーズ企画「藤枝を楽しむ」。編集部員がそれぞれ得意なテーマで連載しています。

天に向かって満開に咲くスイレン

蓮華寺池公園には、たくさんの草花や樹木が植えられている。そのなかでも、この時期この池にしかお目にかかれない、貴重な美しい花「スイレン」。世界中に50種ほどあるといわれているなか、日本で自生しているスイレンはたった1種のみといわれている。

白、黄、ピンクなどの色のスイレンが水面に浮かんでいるかのように咲いている

公園の名称の漢字にも使われている”蓮”は、「泥より出でて泥に染まらず」といわれていて、たとえ汚れた環境のなかであっても、それに染まらず清く正しく生きるさまのたとえとして、仏教やヨガのシンボルとなっている。

ここで少し、ヨガの話をしたいと思う。私は10年ほど前、インドへ渡り本場のヨガを勉強した。日本のヨガは、よくわからないポーズをとって体を動かすストレッチのような運動のイメージがあるが、実はポジティブな考え方や、お肉やお魚を食べない食事、哲学的なヨガの教えなど、すべてを含めヨガということを知った。

ヨガの伝統的な教えのなかのひとつに、
「何らかの恩恵を受けようとする欲によって行為することなく、執着から離れて行為できる者は、ハスの花が水に汚されることがないのと同様に、罪に汚されることがない。」
というのがある。

花言葉:信頼、清純な心

人はだれしも欲があり、良い欲もあれば悪い欲もある。何かおこないをするときに、見返りを求めることをせず、周りに流されず、自分の信念をつらぬいて行動すれば、やがて結果はおとずれる。そしてどんな結果であってもそれは経験として身になり、自分自身にかえってくる。
私はそんなふうにとらえ、ハスの花を見るたびに、また原点にもどれる気がする。

おまけ

蓮池の水辺に写り2羽いるように見えるアオサギ。出会うと幸せになれるといわれている。
就活をするみなさんへ、しあわせが訪れますようにと願って。

執筆者: 本田秋江 (C’mon Wakamon編集部)
生まれも育ちも嫁に行っても藤枝市。高校卒業後、進学のため上京。
学生時代はディズニーシーの立ち上げや造形製作に携わる。
新卒でNHK入局。番組CG制作を担当。その後、ゲーム会社にてキャラクターデザイン製作に携わるも、30歳を機に帰静。
CM制作ディレクター、雑誌の編集デザイナーを経て、30年続けているヨガの勉強をしに渡印。インストラクターの資格を修得。
IT企業や広報を経て、2017年「クリエイティブスタジオ赤飯」創立。事業内容は広告・パンフレット等、紙媒体を中心としたデザイン製作。
趣味はヨガとポタリング。

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