株式会社小桜建設工業は島田市神座を拠点に工場施設や事務所など民間法人向けの建築工事を主体とする建設会社です。『提供するのは「こころ」です』と掲げ、地域のお客さまの要望を形にしています。心に残っているお仕事について、工務部の櫻井さん(30)にお話を伺いました。
「SLの整備工場の建設に関わりました。川根出身なので感慨深いものがありました」
今まで大井川鉄道のSLは、静岡市清水区にある工場で整備していました。今回建設したSL整備工場は、金谷駅と新金谷駅の中間あたりにあり、移動や手間は大幅に短縮されます。今年2023年1月に完成しました。
「工場の完成と同時に整備予定のSLがすぐに入庫しました。整備士さんたちも、早くここで整備をしたいと、うずうずしていたみたいです」
と少し笑って言いました。使いやすい、と整備士さんたちの評判も良いそうです。
「まわりに住んでいる子どもたちが喜んで、頻繁に見にくるんですよね。嬉しそうにしている子どもたちを見ていると、こちらも嬉しくなります」
子どもたちは乗り物が大好きです。新幹線を目にしただけで「あ、新幹線!」と大きな声を出すくらいですから、SLを身近に目にした時の感激は、それ以上だと想像できます。
櫻井さんにとっても、きっと長く心に残るお仕事の一つになるでしょう。
今年2023年8月にオープンしたばかりの島田市初のスターバックスコーヒーも株式会社小桜建設工業が施工しました。
「島田市で初めてのスターバックスですから、注目度も期待度も大きかったです」
櫻井さんがそう言うのも納得できます。名の知れたチェーン店のカフェです。建設場所はクルマ通りの多い国道沿いにあるので、進捗状況など目にしていた方も多いでしょう。そのような環境の中、確定しているオープン日に間に合わせるため、建設スケジュールなどの管理はいつも以上に気を使い、プレッシャーも感じたと言います。
「雨が続いたときは緊張しました」
苦笑いを浮かべて櫻井さんは言いました。
国内に多くあるスターバックスの店舗は、同じつくりのものは二つとして無いと聞きしました。見た目の色目などは統一感がありますが、ホールやカウンターなど間取りやつくりはお店によって違うのです。また、その地域にちなんだモノを盛り込んだり、スターバックス独特のこだわりがあったりするようです。それらの要望に応えるべく、打ち合わせを重ねました。
個人的興味で、コーヒーはお好きか聞いてみました。
「好きですよ。お茶も好きです。お茶は毎日飲みます」
旧川根町出身の櫻井さんは、笑って言いました。
お客様の要望に応え、地域の皆様の期待に応え、SL工場も、スターバックスコーヒーも予定通りに完成させました。お客様に信頼され、地域の皆さまに喜ばれている。株式会社小桜建設工業は文字通りそのようなお仕事をされている、とお話を聞いてそう感じました。
執筆者:武田宗徳(C’mon Wakamon編集部)
藤枝生まれ藤枝育ちの二児の父。20年ほど続けてきたサラリーマン生活に終止符を打ち、現在は執筆業を中心に活動している。
関連記事
-
株式会社小桜建設工業
株式会社小桜建設工業は、静岡県中部地域を中心に事業を展開している総合建築業者です。住宅の小規模リフォームから新築、また事業向け事務所から大規模な倉庫、工場まで建築に関して幅広く事業を行っています。街の中を走っている時に目にする建物、もしかすると弊社が施工した建物かもしれません。「こころを込めた建物でお客様に喜びと感動を」それがわが社の合言葉です。 -
『提供するのは「こころ」です』 お客様と地域に貢献する 株式会社小桜建設工業
株式会社小桜建設工業は島田市神座を拠点に工場施設や事務所など民間法人向けの建築工事を主体とする建設会社です。『提供するのは「こころ」です』と掲げ、地域のお客さまの要望を形にしています。心に残っているお仕事について、工務部の櫻井さん(30)にお話を伺いました。 「SLの整備工場の建設に関わりました。川根出身なので感慨深… -
時代と環境の変化と共に お客様の要望を形にする 株式会社小桜建設工業
株式会社小桜建設工業は創業から50年以上の歴史がある建設会社です。主に民間法人向けの事務所や工場設備などを施工されてきました。 昔と比べてお客様の要望に何か変化したことはありますか?と、工務部 櫻井さんに聞いてみました。 「今は環境に配慮するような建設施設が増えています。」 櫻井さんはそう言いました。 「断熱材の使用… -
自分のやった仕事が目に見えてカタチになる 株式会社小桜建設工業で働くワカモノに聞きました
畑違いの前職から中途採用で入社した男性に、今の仕事についてお聞きしました。 「自分のやった仕事が目に見えてカタチになります」 彼はそう言って「だから、楽しいです」と付け加えました。 数ヶ月、あるいは、建設施設によっては数年をかけて完成までもっていくわけです。そこまでの道のりにはたくさんの苦労もあることでしょう。だか…