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企業理念と歩み———㈱新村組インタビューVol.2

はじまりはくらしのなんでも屋

現在のとび職は、足場を組んだり高所作業をするイメージがありますが、新村組発足当時のとび職は、くらしの『なんでも屋』として、人々が暮らすまちをささえる役割を担っていた。

さらに初代 新村喜代太は、人との繋がりを大事にされる方で、お酒の席では初対面の方にもご馳走する『粋で鯔背(いなせ) 』な方だったそう。

※鯔背とは、きっぷが良くてかっこいいという意味。

人々の暮らしをささえ、よりどころになる存在の礎をつくられた初代。その後100年続く会社になるとは、当時は知る由もなかっただろう。

伝統技術をいかして仕事の幅を広げる

会社の成長とともに従業員を増やし、重量物運搬業を担うようになった。蔵から樽を運び出す作業から、水産工場の大型機械の移動など、とび職の伝統技術を駆使して、重いものならおまかせあれという、現在のスタイルに進化していった。

昭和30年代にアメリカから購入したクレーン

貯金をはたいてアメリカからクレーンを購入

昭和30年代後半、インフラ整備の最盛期。先代が貯金をはたいてアメリカからクレーン車を購入。のちに日本の大動脈となる、東名高速道路、東海道新幹線などの大型工事にたずさわった。
最新鋭の機械の導入は、次々に整備される地元の工事に対応できるよう、そして社員の負担軽減のため。地元を愛し、社員を愛することで大勢の方から信頼をよせられるようになっていった。

護岸のためにブロックを積んだ風景

信頼ある技術で海のまち焼津を守る

海岸線の長い静岡県静岡市から焼津市にかけて、海岸沿いの砂浜を海の浸潤や台風の被害から守るために、大規模な護岸工事が計画された。そのとき新村組は、クレーンで消波ブロックの据置作業を行なったそう。
『ブロックを置く作業』と聞くだけでは単純なように感じるが、海岸の形状や津波の危険度によってブロックの大きさは変化し、作業も高度な技術が必要となる。そのため、ブロックの大きさや設置場所に適したクレーンを導入し、技術力を養っていた。

マグロの水揚げ作業

実はみんなの身近にあるものも新村組の仕事

焼津の風物詩である、マグロの水揚げ作業。一尾100キロもある巨体をクレーンで吊り上げ、スピーディーに荷積みする仕事も、新村組の信頼ある技術により支えられている。
日本の大動脈、そして日本のご家庭の食卓や外食産業に美味しいマグロが届くのも、新村組のような“縁の下の力持ち”的存在があるからこそ、安定したくらしができるのだ。

101年目の1年生~これからの新村組~

新村組のキャッチコピーである『100年だけど新しい。』。新村組のこれまでの歴史を振り返ると、常に新しいものを取り入れ進化し続けてきた。これからも現状に満足せず、時代のニーズにあわせて新しい制度などをとり入れ、働き手の心地よさを追求し、進化していくとのこと。

執筆者: 本田秋江 (C’mon Wakamon編集部)
生まれも育ちも嫁に行っても藤枝市。高校卒業後、進学のため上京。
学生時代はディズニーシーの立ち上げや造形製作に携わる。
新卒でNHK入局。番組CG制作を担当。その後、ゲーム会社にてキャラクターデザイン製作に携わるも、30歳を機に帰静。
CM制作ディレクター、雑誌の編集デザイナーを経て、30年続けているヨガの勉強をしに渡印。インストラクターの資格を修得。
IT企業や広報を経て、2017年「クリエイティブスタジオ赤飯」創立。事業内容は広告・パンフレット等、紙媒体を中心としたデザイン製作。
趣味はヨガとポタリング。

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